当院のアイドル豚さんオリビアは昼間は「オリちゃん広場」で、夜は「オリちゃんルーム」で過ごします。
2か所の移動には2つのスロープを上下しなくてはなりません。
このところ爪がかなり伸びてきたので。スロープの上下を嫌がるようになりました。
オリちゃんは足先を刺激されると大暴れするので、爪を切るには麻酔をかけなければなりません。
一口に豚さんに麻酔をと言ってもノウハウの資料に乏しく、手探りで始めました。
オリちゃんは6年前に子宮の病気の為、手術で卵巣と子宮を摘出する必要に迫られました。
麻酔薬の量の計算には体重がわからなくてはなりませんが、あらかじめ体重計に乗せることさえできませんでした。その時は麻酔が効くまでに1時間以上もかかってしまいました。
また豚さんは痛みに非常に敏感で興奮しやすく、犬や猫に対する注射方法は全く通用しませんでした。
その後何回かオリちゃんの爪切りや、およその豚さんの去勢手術、避妊手術や歯の切断などで麻酔をかける機会に恵まれ、その都度、体重、麻酔薬の種類、薬用量、麻酔がかかる迄の時間、効いている時間などをきちんと記録していたのと、注射方法も色々と工夫してきたので、今ではワンショットで10分後にはお休みさせることができるようになりました。
オリちゃんルームで麻酔薬をすばやく注射する院長。
院長、松本副院長、Dr.菅野の男性3人で診察室に運びました。
診察台の上のオリちゃん。体重は86.5kg。
爪切り開始!植木ばさみと糸ノコを使います。
次回は電動器具を考えています。
合間にお耳の掃除。
麻酔が効いている間に健康チェック。
オリちゃんルームに運ばれて、麻酔が醒めるのを待っています。楽しい夢みてるのかな?
オリちゃんの爪切り、無事終了!